【入試1日前】前日の心境

いよいよ、というか、とうとう、統一日前日になった。
月日が経つのは本当に早い。
基本的には、常に「月日が経つのは早い」と思って生きてきたが、切実に「とにかく早く1年くらい経ってほしい」と思っていたのは、子が新生児の時で、とにかく生後3ヶ月頃までは1日が長く、先が見えないような気がしていて、初めての子供が健康に生まれて育てているというのに今が人生で一番辛い気がする、と思っていた。
子はとにかく布団で寝てくれない子で、授乳が終われば泣き、抱っこしてうろうろ歩いてないと泣く、というタイプの子で、私に余裕は全くなく、当初の2ヶ月の印象は、子供は可愛いとかでなく、とにかく大変だ、という、一言に尽きた。
その後、徐々に慣れてきて心に余裕もできてくるのだが、当時の育児日記を読み返すと辛かった気持ちが蘇る。

12年前はそんな風な存在だった子が、数年間の塾通いを経て、明日は初めての受験に挑む。
正直、もっとできたと思うし、結果はあまり楽観視できないだろうと思ってはいるが、それでもあのただただ泣いてばかりで母を途方に暮れさせていた赤子が、ここまで成長したということには感慨深いものがある。
生意気で偉そうなことを言うし、やるべきことをやらないし、上を望めばきりがないが、それでも元気にここまで成長して受験をするくらいにまでなったことをありがたく思う。

ここまできたら、あとはとにかく万事滞りなく進み子が今持っている力を出し切れるように祈るばかりだ。