社会はいらなかったのか

塾で、4年生に上がる時に社会を取るかどうか選択の機会があり、その時はとりあえずは社会も取っておいた方がいい、目指す学校の受験科目にない場合もあるし、社会は選択制の場合も多いので最終的には受験には必要ないということになるかもしれないけど、途中でやめるのは簡単だが途中から始めたら追いつくのが大変なので、ということで、とりあえず社会も取ることにした。

社会というと、暗記科目だし、やればできる(点数が取れる)科目だと思うので、真面目にコツコツする女子には向いてるだろうし、歴史などは面白いからきっと楽しく勉強できて得点源にもなるだろう、と考えていた。

実際、子は社会の授業が好きで、宿題も他の教科よりも苦にならないのか率先してやっていたし、成績もそれなりについてくるだろうと思っていたのだが、3年間を通じて、公開模試の社会の成績はずっと振るわなかった。

6年になるまでは、苦手(嫌い)な算数、理科でも模試の偏差値がたいてい55から60はあったのに(65くらいの時もあった)、社会はほぼずっと50を切っているような状態で、たった一度だけ60の時があったが、まさにまぐれだったようで、たいていは50以下、たまに50台前半 という状況だった。

結局、社会というのは、子にとってやってて苦しくないから宿題も嫌がらずにしていただけで、それがあまり定着していなかった、ということなのだろう。 授業内の小テストなどはそこそこできているようだったが、少し期間が空くと、すぐに忘れているか、曖昧になっている状態のようだ。

社会なんて、とにかく覚えたらなんとかなる、と思っていたので、いつかは成績も上がるだろうと2年間ほど思っていたが、6年になり、やはり成績があがらない、しかも受験を考えている学校では社会はアラカルト方式だったり、そもそも受験科目になかったりということが判明してきて、社会はもう必要ないのではないか、社会をとってなければ通塾日を1日減らせるし、その分他の教科に時間を割けるし、と思ったのだが、本人は社会はやめたくない、というし、先生に相談しても、社会をやめたからといって他の教科の勉強をするということにはおそらくならないし、アラカルトで受けておいて、理科で大コケした時に社会で救われることもあるだろうから、全くやっていなかったんならともかく、ここまでやってきたんだから続けた方がいい、と言われた。

確かに、理科は苦手だし成績も振るわないから理科で取れるから社会は受けなくても大丈夫、なんて自信は全くないし、リスクヘッジの意味合いで続けた方がいいか、というのと、子が社会は絶対にやめたくない、と言うのも大きく、半分息抜きの意味も込めてやめずにやってきた。

そして、過去問で社会をしてみても、やはり取れない。 教科ごとの平均点というのは去年の分しかわからないし、時事問題はその年のものになるので、今年やってみてもやはりなかなか点数が取れない、というのもあり、大体4〜5割の点数しか取れない。

その年の難度によって平均点は違うだろうし一概には言えないが、やはり得点源になるという感じではないし、そもそも社会が受験科目としてあるのは、最大6校受けるとしてそのうち2校しかなく、どちらも必須ではないからもう本当に社会はやめても構わない状態だ。

しかし、社会はもう家で勉強はしてないし(宿題が出たらする程度。あとは過去問をやるだけ)、正直塾で週に1コマの授業を受けているだけだから、負担ということもなく、ある意味惰性で、ある意味息抜きで、そしてやはり第二志望の本命校で理科で大コケして社会がまだマシ、という可能性がなきにしもあらず、ということでこのまま最後まで授業を取るだろうし、受験科目にあるなら受けるだろう。

やめるなら、せめて夏前だったかなと思う。